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![]() ボート乗り |
![]() 夕暮れの湖畔 |
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![]() 湖畔より夕富士 |
![]() 集会ホール |
![]() ワカサギ釣り風景 |
「山中湖は今」 (環境月間記念作文コンクール中学生の部で、静岡県知事賞に選ばれた山中湖村に住む鈴木さんの作文です。) 私の部屋からは山中湖を見渡すことができます。春は太陽の陽をいっぱいに浴びた新緑。夏はきらきらと輝く湖面。秋は舞い降りてくる色鮮かな落葉。冬は白鳥と白い粉雪。いつまで、この景色を見られるのかなと私が思うようになったのは、つい最近のことです。山中湖に越してきて、七年。大阪から越してきた私には、山中湖の環境は非常に厳しいものでした。夏こそは涼しくて過ごしやすかったのですが、冬は大雪が降り、学校が休校になってしまうほどでした。私には、特に冬の寒さに慣れることが難しくて、度々、学校を早退していました。大阪では考えられないことでした。山中湖の環境にも少しずつ慣れて来たころには一年経っていました。 ところがその翌年、山中湖に大きな変化が現れました。毎年のように全面凍っていた湖が、一部しか凍らなくなってしまったのです。その翌年も、またその翌年もそうでした。役場からは湖面へ登ることが禁止され、スケートもわかさぎつりもできなくなりました。私たちも観光客の人たちもがっかりしました。寒かった去年もやはり凍りませんでした。 それでは、なぜ山中湖は全面凍らなくなったのでしょうか。私の頭に二つの理由が浮かびました。まず一つは大きな問題となっている地球の温暖化です。私自身、一年一年何となく温かくなっているように思います。新聞やニュースなどでもよく扱われ、ここ数年でたくさんの人に知られてきました。温暖化の原因は地球の周りの二酸化炭素が増えたことだとされているそうです。地球は、実は薄い膜に囲まれています。その膜の中でどんどん温度が上がってゆけば大気内の酸素は減少し生物が住めなくなってしまうかもしれないのです。本当にこのままでいいのかと思わずにいられないくらい事態は悪化しているのではないでしょうか。 もうひとつの理由は、水の汚れではないかと私は思います。山中湖へ越して初めての夏はよくはだしで湖まで行き、そこから服のまま泳いだりしました。しかし今ではガラスの破片が散らばっていたり釣糸や釣針まで落ちたりしています。水面にはモーターボートからもれた油やそのまま流された洗剤、投げ捨てられたあき缶などいろいろ浮かんでいて、明らかに水が汚れているということがわかります。 そこで私は小さな実験をしてみました。まず初めに二つの容器に水を入れ、片方はそのままで、もう片方には油と洗剤を入れて混ぜます。その二つを冷凍庫に入れ、三十分ぐらいおきます。結果を調べてみると、何も入っていない方は完全に凍っていましたが、油と洗剤が混ざった方は、まだ完全に凍っていませんでした。汚くなった水はきれいな水よりも凍るのが遅いということがわかりました。見た目ではそれほど変わらなくても、凍ることでは大きな差があることに驚きました。山中湖では昔はたくさんのマリモがいたそうですが、今では数が減ってきています。これも水が汚れた証拠と言えます。 山中湖はもう汚れた凍りにくい水しかはぐくめないのか、そして、もう二度と山中湖が完璧に凍ることはないのか。そう思うと何もせず、山中湖の一年を過ごしていいものかと考えさせられてしまいます。 私は自分なりに解決法を考えてみました。まずは地球の温暖化です。二酸化炭素は車や工場の排気ガスに含まれ、大量のガスはオゾン層を傷つけています。オゾンホールができると有害な紫外線が地表まで達し、人体にも悪影響を及ぼします。車や工場をなくすことはできませんが排気ガスを少なくする努力はできます。世界中の一人ひとりが気を配り、停止中はエンジンをこまめに切ることや、二酸化炭素を出さない技術の開発続けていけば必ず成果があげられると思います。次に水の汚れです。毎年毎年、観光客が増えるため、山中湖村は汚れがひどくなってきています。人が増えればゴミも増える。これは仕方がないことです。しかし、このまま汚れが進んでいくと、魚などの生き物までが住めない湖になってしまいそうな気がします。小学生のときにやっていた月一回の湖畔清掃など、対策はとられています。これが小学生だけでなく、大人や観光客の人たちみんなに広がっていけば、少しずつ湖はきれいになっていくのではないでしょうか。生活廃水についても改善していくことが必要だと思います。 私たちの身近な環境はどんどん壊されてきています。山中湖だけでなく、世界中の海や湖でいえることです。私たちよりずっと昔から生きてきた豊かな自然を、人間は何十年かで破壊してしまう。そんな思いが私の日常に疑問として浮かび上がってきます。自然を破壊する力が人間にあるのだから、自然を守る力も人間にはあるはずです。世界の人々と手を取り合って努力し、地球の環境問題を解決していかなくてはなりません。 窓からの風景を安心して眺められるようになる日はいつなのか、一日も早くそんな日が来てほしいと私は願うのです。
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